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ハイブリッドヒートポンプとは

2016/05/17

従来のヒートポンプ式自動販売機では、自動販売機の冷却庫室内で飲料を冷却する際に発生した熱を回収し、そのエネルギーを加温庫室内で飲料を加熱するために再利用することで省エネを実現していましたが、ハイブリッドヒートポンプ式自動販売機では、さらに外気との熱交換を可能にする熱交換器や冷媒制御のためのシステムを搭載することで、外気の熱を利用して飲料を加熱することができるようになり、従来のヒートポンプ式自販機よりもさらに消費電力量を約30%削減することが可能となっています。

ヒートポンプ方式の自販機では、冷却を行わない時は旧来型の自販機のように電気ヒーターで飲料を加熱をするしかないため、季節による消費電力量のムラを解消することはできませんでした。

これに比べてハイブリッドヒートポンプ方式では、外気の熱までも加熱に活かす熱交換技術により、自動販売機内の飲料を冷却するときに発生する熱と、外気から得られる熱を常に最適なタイミングで切り替えて、効率よく利用することが可能になっています。
この方式を採用するためには、熱の受け渡しを行う熱交換器の性能がとても重要ですが、大型のオールアルミ高効率熱交換器がこれを実現するとともに、交換した熱を適切に管理するための冷媒制御にも様々な技術が採用されています。

ハイブリッドヒートポンプのお役立ち情報について

ハイブリッドヒートポンプ方式では、複数の冷媒制御技術を組み合わせることで、飛躍的な省エネを達成しています。

まず第一に、インバータ式のコンプレッサーを採用することで、常に最適な回転数を保ちながら冷却や加温の際に適切な回転数で冷媒を圧縮し、コンプレッサーの稼働を効率化させています。
これにより大幅な省電力化を図っています。

第二に、冷蔵庫内部を循環して飲料を冷却・加熱する冷媒量についても、最新の電子膨張弁でこまめに調整することで、循環する冷媒を、常に必要な量だけになるように調整しています。

第三に、真空断熱材を採用したエコパネル方式の高断熱構造設計を採用することで、庫内の断熱性を従来型に比べて飛躍的に向上させており、長時間の冷却停止が可能な仕組みとなっています。
ハイブリッドヒートポンプ式自動販売機は、これら複数の省エネ化技術を適切に組み合わせることで、従来型の自販機と比べて大幅な消費電力量の削減に成功しています。
この他にも、ソーラーパネル発電による夜間照明の自家発電や、LED照明の採用、ピークカット機能などの技術を採用することで、自販機の消費電力を総合的に抑制し、高いレベルの省エネルギー性能を実現しています。

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