コインメックとは
2016/05/11
コインメックとは自動販売機の中でレジや会計スタッフの役割を果たす機械です。
構造としてはアクセプタ、カセットチューブ、ペイアウト部の三つの部品から作られており、アクセプタは投入された硬貨の種類を見分ける、カセットチューブは選別された硬貨を貯蔵部へ流し込む、ペイアウト部は貯蔵部に貯蔵された硬貨を払い出すといった役割を担っています。
当然ながらこの三つの部品がすべて機能して初めて自動販売機は商品を売ることができるようになるわけですから、どれかが壊れてしまった場合には修理対応をすることが必要になります。
実際のところいずれも構造的にはシンプルなので故障が多発することは無いのですが、強いていうのであれば売り上げが本来のものと異なったものになってしまうアクセプタに関してはこまめな点検整備を行うべきと言えるでしょう。
仮に認識機能に異常が発生してしまうと50円玉を500円玉と認識したり、10円玉が1円玉として投入出来なくなることも考えられます。
そうなれば本来150円の商品が100円で買われてしまって売り上げが減少してしまう、500円をいれたのにお釣りが出なかったためにクレームにつながるなどの事態につながります。
外側からみた時にはあまり目立ちませんが、無人販売を可能とする機械として利用するのであれば万が一にでも誤動作が発生してはならない部品です。
コインメックのお役立ち情報について
コインメックは自動販売機において最重要と言っても良いほどの重要な部品ですが、この
「投入された硬貨を選別して会計処理を行う」
という仕組みは自動販売機以外でも活用されています。
例えば駅にある券売機でもこの仕組みは取り入れられていますし、最近ではスーパーや薬局に置かれることが増えてきた水の販売機にも使用されています。
特に水の販売機はレジで受け取れる専用のコインを使って水を販売するなどの改良が加えられており、活用の場をさらに広げることにつながりました。
また構造としてはシンプルであるため、機械やプログラミングの知識がある人ならばコインメックを応用してさまざまな自動販売機を作ることができるという特徴もあるでしょう。
ただ機械のサイズや重さで投入された金額を判断しているという性質上、偽造に弱いという欠点があることは知っておく必要があります。
実際過去には韓国で発行された500ウォン硬貨を加工して投入すると500円玉として認識されるというトラブルがあり、メーカーはその対応のために構造の見直しを余儀なくされました。
現在では対応済みであるためこうしたリスクは小さくなっていますが、こうした事例があったということは知った上で常に注意をする必要があります。