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アンカーボルトとは

2016/06/21

日本は、全国各地に500万台以上の自動販売機が設置されている世界一の普及国であると同時に、世界有数の地震大国です。
いつ発生するのかわからない地震の揺れによって転倒するのを防止したりいたずらや犯罪目的で移動させようとする者たちからも守らなければなりません。

この自動販売機をしっかりと固定するのがアンカーボルトです。
ところで、自販機の重量がどれくらいあるのか、想像したことがありますか。
商品がたくさん補充されていることや本体の重さを勘案すると、おおよそ小型でも250kg、平均で450kg、商品を満タン補充すると800kgにもなります。
250kgはレーシングタイプのバイク、450kgなら大型ツーリングバイク、800kgなら軽自動車の重量に相当しますので、転倒してしまうと大きな事故が発生する可能性があります。

この転倒事故を防止するため、鉄製ベンダーシューズと専用金具とアンカーボルトが使われています。
中には、ベンダーシューズを使わず、直接コンクリート地面に打ち込む場合もありますが、多くの場合は3つの専用器具が使われています。
これにより、日本で発生しうる地震や強風による揺れ、いたずらや犯罪目的での転倒を予防できるのです。

アンカーボルトのお役立ち情報について

自動販売機用のアンカーボルトは2種類あります。
埋め込んだボルトを締め込んでいくと先端が開き、鉄製のベンダーシューズから抜けなくなる金属拡張専用です。
鉄製ベンダーシューズを使わず、コンクリート地面に直接固定するものもあります。
アンカーボルトをハンマーで打ち込むと外周部が膨らむように変化し、地面に固定される打ち込み専用のものです。
前者は、病院や学校、公共機関や娯楽施設等に設置されており、床を傷つけることなく設置できるメリットがあります。
後者は、コンクリート地面に穴を開けて直接固定するため、地震の揺れや強風、犯罪に対して、さらに強いというメリットが有りますが、地面を傷つけてしまうため、個人商店などを中心に使われている方法です。

また、地面が土の場合には、重量に応じたコンクリートブロックを4つ用意して、その上に本体を乗せてアンカーボルトで直接固定するという方法があり、それぞれのロケーションに応じて使い分けられているのです。
JIS規格に自動販売機の転倒防止対策が設けられています。
普及し始めた1977年に登場し、阪神大震災発生の翌年に1996年に改定されたもので、据付方法、耐震性、据付面が規定されています。
業界自主基準としてJIS規格を補完する
「自動販売機の屋内据付基準」
を設けており、安全運用を期しています。

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