ファンタとは
2016/05/27
ファンタは、日本コカ・コーラ社の炭酸飲料であり、自販機商品で、1958年から人気が続いているロングセラーでもあります。初めて開発されたのは第二次世界大戦下のドイツ。コーラの輸入が難しくなったドイツ国内で、コーラにオレンジジュースとレモンジュースを加えて商品化されました。
名前の由来は、ドイツ語で
「想像力」
を意味するFantasieです。
日本に上陸したのは1958年のこと。世界ではポピュラーな飲み物としてすでに定着していましたが、コカ・コーラが人気を博していた日本でも、子供でも飲みやすいフルーティーな味はすぐに好まれるようになりました。
最初に出たフレーバーは、グレープ、オレンジ、そしてクラブソーダです。
当時はお店で売られていましたが、1970年にコカ・コーラ社が缶飲料の自動販売機を導入してからは、自販機商品の定番となりました。
またこの頃アメリカではレモン風味の炭酸飲料7Upが人気でしたが、それに対抗してドイツでよく売れていたレモンクリア味のファンタが、米国内でスプライトという商品名で売り出されました。数年後、スプライトは
「透き通った味」
として日本でも人気を博します。
その後、アップル、グレープフルーツ、メロン、ピーチ等はもちろん、パイナップル、すもも、あんず、ゆず、いちごクリームソーダ、謎のフルーツに至るまで、数えきれないほどのフレーバーが次々と登場していきました。
ファンタのお役立ち情報について
ファンタには開発当時から健康志向がありました。
最初に開発したドイツでは、カフェインとビタミンCを加えて粉末にしたものを第二次大戦中のドイツ軍に配ったとか。日本でも2010年頃になると合成着色料や保存料を使わないようになり、また純水仕立てのものも増えていきます。
カロリーゼロのものや、乳酸菌とカルシウムの入ったもの、ガラナ・ローヤルゼリー・アスパラギン酸入りのものまで登場しました。
一方、2008年にマクドナルドで大人気だったシャカシャカチキンのおまけとして、振って飲むファンタのゼリー、
「ふるふるシェイカー」
が開発されました。一般に市販もされるようになったふるふるシェイカーにも様々なバリエーションが生まれます。
2009年には
「もみもみフローズン」
も出ました。
ファンタには都市伝説があります。1970年代に、ゴールデンアップル味があったとする書き込みがインターネットで話題となり、
「売りました」
という人も出てくれば、ゴールデングレープはあってもゴールデンアップルは存在しません、という発表もあり、結局世に出たかもしれないが資料は残っていない、というあいまいな結論となりました。
セブンイレブンでは復刻版としてゴールデンアップルを売り出したこともあります。